僕、未だNOS

バカが一人、金使う

美しい思い出

青森に着くと胸いっぱいにむせ返るような土の匂いが飛び込んだ。

夜露に濡れた草花が僕に染み付いた山谷ブルースのグルーヴ感を洗い流した。

学生時代を過ごした青森という土地。限界集落の現状。錆び付いたトタンが風に踊り、そこにあんなにも美しい人々がいるなんて19歳の僕は知らなかったよ。

みんな元気そうだった。たのしかったなぁ。

帰るのがすごく寂しいんだ。また僕が来た時ここはいつも通りの顔で待っててくれるかな。

東北新幹線は僕を乗せて光年を走る。

今日も生きた。